《79》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(1)ー3 水滴
- 2017/06/17
- 12:22
「ゴメンね……またオシッコやっちゃった……パジャマ、ダメにしちゃった……ゴメンなさい……」
一向に顔を上げない彼女は、代わりに嗚咽を含んだ謝罪の言葉を何度も何度も口にした。
「大丈夫だよ、姉さん。パジャマなんて洗えばすむだけだし、アレだったらいつも通り僕が洗うよ。それよりも姉さんは早くお風呂に」
僕がいては邪魔かと思い、出来るだけ穏やかにそれを伝えると静かに立ち上がろうとした。しかし、そこで足首をギュッと掴まれた。
「……ごめんなさい、力が抜けなくて……立てない……」
彼女はおずおずと床から顔を覗かせた。上目遣いの瞳は涙で潤み、溢れた雫が頬で輝いていた。床も涙と鼻水で、少し濡れているようだった。
「分かった、ちょっと待っててね」
僕はすぐに立ち上がり、洗面所からありったけのタオルを手に戻ると、再び彼女の傍らで腰を下ろす。
「シミ姉、少しだけ身体を起こしてくれる? 僕が風呂場まで支えるからさ」
僕がそう伝えると、彼女は両腕をモゾモゾと動かし、手のひらに力を込めて腕立てのような形で身体を持ち上げようとした。しかし本当に力が抜けているのか、少しだけしか体は上がらなかった。でも、男の僕にはこれで十分だった。僕は持ち上がった彼女の肩と床の間に両手を滑り込ませて、彼女をゆっくりと抱き起こした。
(ウワ……今日はスゴいな……)
無事上半身が持ち上がったシミ姉は、両脚の間にお尻を落として座る、いわゆる「女の子座り」の形をとった。急いで彼女を風呂場に連れて行きたかったが……現状は悲惨なものだった。
彼女のグレーのパジャマの長ズボンは、倒れたまま着衣失禁してしまったため、著しく濡れており、前面はその殆どが色濃くなっている。後面はお尻を中心とした島から枝分かれ状に、腰周り、太もも辺りまで恥ずかしいシミをつくってしまっていた。
それは、彼女のシャツにも大きく出ていた。うつ伏せのまましてしまったために、シャツのお腹の辺りにまでぐっしょりとしたオシッコの跡。そこからポタポタとオシッコの水滴が落ち、床に大きく大きく広がった湖に波紋を作り出していた。
その惨状を自分自身の目で確認したシミ姉の瞳から、再び涙が溢れ始める。
「ゴメン……なさっ……いッ……あっ、朝から……き、汚いもの……見せちゃって……」
顔を両手で押さえながら、本当に申し訳なさげに呟く彼女に対して、僕は首を振った。
「大丈夫だよ、いつものことじゃん。僕は気にしてないし、それにーー」
僕はシミ姉の体に手を添えて、一瞬のうちに抱き起こした。その動作に合わせて、彼女も僕に寄りかかりながら立ち上がった。
「イヤじゃないから」
◆◆
僕らはトイレ横の風呂場に移動した。シャワーからお湯を出し、バスタブにお湯を溜める。
チラと横を見ると、大きなミラーに無言で立ち尽くすシミ姉の姿が映っている。全体像を見てみると、パジャマのお腹からお尻、太ももにかけて大きく濡れているのがありありと分かる。
「…………」
彼女もそれに気付いたようで、茹でダコのように顔を真っ赤にしながら俯いている。僕は居たたまれなくなり、「ゴメン」とミラーから顔を逸らす。
一向に顔を上げない彼女は、代わりに嗚咽を含んだ謝罪の言葉を何度も何度も口にした。
「大丈夫だよ、姉さん。パジャマなんて洗えばすむだけだし、アレだったらいつも通り僕が洗うよ。それよりも姉さんは早くお風呂に」
僕がいては邪魔かと思い、出来るだけ穏やかにそれを伝えると静かに立ち上がろうとした。しかし、そこで足首をギュッと掴まれた。
「……ごめんなさい、力が抜けなくて……立てない……」
彼女はおずおずと床から顔を覗かせた。上目遣いの瞳は涙で潤み、溢れた雫が頬で輝いていた。床も涙と鼻水で、少し濡れているようだった。
「分かった、ちょっと待っててね」
僕はすぐに立ち上がり、洗面所からありったけのタオルを手に戻ると、再び彼女の傍らで腰を下ろす。
「シミ姉、少しだけ身体を起こしてくれる? 僕が風呂場まで支えるからさ」
僕がそう伝えると、彼女は両腕をモゾモゾと動かし、手のひらに力を込めて腕立てのような形で身体を持ち上げようとした。しかし本当に力が抜けているのか、少しだけしか体は上がらなかった。でも、男の僕にはこれで十分だった。僕は持ち上がった彼女の肩と床の間に両手を滑り込ませて、彼女をゆっくりと抱き起こした。
(ウワ……今日はスゴいな……)
無事上半身が持ち上がったシミ姉は、両脚の間にお尻を落として座る、いわゆる「女の子座り」の形をとった。急いで彼女を風呂場に連れて行きたかったが……現状は悲惨なものだった。
彼女のグレーのパジャマの長ズボンは、倒れたまま着衣失禁してしまったため、著しく濡れており、前面はその殆どが色濃くなっている。後面はお尻を中心とした島から枝分かれ状に、腰周り、太もも辺りまで恥ずかしいシミをつくってしまっていた。
それは、彼女のシャツにも大きく出ていた。うつ伏せのまましてしまったために、シャツのお腹の辺りにまでぐっしょりとしたオシッコの跡。そこからポタポタとオシッコの水滴が落ち、床に大きく大きく広がった湖に波紋を作り出していた。
その惨状を自分自身の目で確認したシミ姉の瞳から、再び涙が溢れ始める。
「ゴメン……なさっ……いッ……あっ、朝から……き、汚いもの……見せちゃって……」
顔を両手で押さえながら、本当に申し訳なさげに呟く彼女に対して、僕は首を振った。
「大丈夫だよ、いつものことじゃん。僕は気にしてないし、それにーー」
僕はシミ姉の体に手を添えて、一瞬のうちに抱き起こした。その動作に合わせて、彼女も僕に寄りかかりながら立ち上がった。
「イヤじゃないから」
◆◆
僕らはトイレ横の風呂場に移動した。シャワーからお湯を出し、バスタブにお湯を溜める。
チラと横を見ると、大きなミラーに無言で立ち尽くすシミ姉の姿が映っている。全体像を見てみると、パジャマのお腹からお尻、太ももにかけて大きく濡れているのがありありと分かる。
「…………」
彼女もそれに気付いたようで、茹でダコのように顔を真っ赤にしながら俯いている。僕は居たたまれなくなり、「ゴメン」とミラーから顔を逸らす。