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記事一覧

《53》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー1 平気

朝食は出来るだけ全員で、というのが築月家の方針である。しかし今、このアパートの自宅には僕とシミ姉の二人しかいない。つまり必然的に朝食は二人っきりとなる。「おはよう、シミ姉」「……あ、太郎。おはよう」エプロン姿のシミ姉は、僕の姿を見るなりニコッと微笑んだ。しかし、どことなくぎこちなさそうである。一つしかない机には、既に食事の準備が整っていた。ご飯に味噌汁、卵に漬物の入った小鉢と、まるで旅館にいるかのよ...

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《52》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9.5) 休み時間・教室にて

「知ってるー? 明日の集会で築月ッチも喋るんだってー?」「へー、ルーキー先生も? 何でだろうねー?」「何かー、去年入った先生を代表して、スピーチするんだってー」「え? 私が聞いてたのと違うよー。何か、この前の落書き事件について謝るって聞いたけど」「うそー、築月ッチ無関係じゃん」「何かー、あの教頭の差し金だって聞いたよ。PTAの偉い人とかが来るんだってー」「あー、そういや会長ってテレビ出てるんだっけー...

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《51》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9)ー6 決意

僕は困り顔で立ち尽くす彼女の腕を掴むと、引きずるように少しずつ歩を進め始めた。「え……でも……オシッコが……見られちゃう」彼女も一緒に歩き始めたが、その足取りは重い。僕は彼女に合わせるようにスピードを落とす。「大丈夫、こんな時間だよ。見られても気付かないよ。家に帰ったらすぐにシャワーを浴びて、今日はもう遅いからーー」「オシッコパンツあげるからね」彼女は僕に腕を絡ませてきた。彼女の不安げな吐息が耳元に触れ...

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《50》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9)ー5 羞恥

「私、心配で、何も……手に付かなくって……心配で……」呼吸が整ってきたと思ったら、彼女の身体が小刻みに震え始めた。脚の内側を擦り合わせながら、苦しそうに表情をゆがめる。「シミ姉、どうしたの?」端から見ても彼女の身に何か異常が起きたとしか思えない。話しかけた矢先、頭の中に浮かぶものがあった。それを口に出す前に、彼女が先に声を上げた。「トッ……トイレに行きたい……」彼女は恥ずかしそうに自分の尿意を訴えてきた。や...

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《49》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9)ー4 本心

『一つ助言してあげる。あなたは心の底で、どうして自分がこんな目に合わなくちゃいけないのか、そう思ってるはずよ。今の状況、少しは責任があるかもしれないと思う反面、一番悪いのは別にいるのに、とも考えているはず。だから納得いってないんでしょう?』「…………」彼女は全て分かっていた。いつもそうだ。彼女は、状況把握能力に長けており、誰かに聞かずとも何でも、全てを分かっているのだ。そして今も、僕の心情を的確に当て...

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《48》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9)ー3 命令

曾相操華(そそうそうか)。それが彼女の名前。物心ついたときからいつも隣にいた、いわゆる幼馴染というヤツで、彼女は当時から美しかった。幼稚園で既にそのダイヤの原石は輝いており、同級生は勿論のことその保護者からも羨望の眼差しを集めていた。さらにそれを鼻にかけるわけでもなく、協調性があり頭の切れる娘でもあった。それは小学生になっても変わらず、学級委員を始め、生徒会に何度も任命されていた。絵に描いたような...

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《47》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9)ー2 月明

自分の行いが悪かったせいなのか。生徒に肩入れし過ぎず、淡々と日々の業務をこなしていけばこうはならなかったのかもしれない。イヤ、それでも桃瀬さんが苦しんでいるのに気付かなかったはず。結局は一緒だ。「どうしたら、いいんだろう……ね?」誰に話しかけたわけでもない。とにかく誰かに聞いてもらいたくて、誰もいない公園に問いを投げかけたーーつもりだった。『逃げちゃえばいいじゃない』意外なところから返事が来た。一つ...

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《46》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(9)ー1 公園

秋の日はつるべ落とし。その言葉に偽りはなく、夜の帳は既に訪れていた。月明かりと街灯が漆黒の世界を明るく照らしてくれる、もっと暗いのは僕の心の方だった。担当教科のテストの採点なので、当然自分のクラス以外の生徒全員を行わなければならない。他にも空き時間でこなし切れなかった校務を片付けなければならなかった。僕は部活動等の顧問をしていないため、やるべきことを終えたらいつもさっさと帰ることにしていた。他の人...

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《45》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(8)ー6 男子

「僕があのとき、桃瀬さんと二人きりにならなければ、伊庭先生か矢行先生を探しに行っていれば、出来心から下着を眺めるようなことをしなければ……屋上で彼女を抱きしめなければ、こんなことにはならなかったはずです。全部、全部僕の……」「タロウ、それは違う」保健室に一つだけ置かれている教員机が悲鳴を上げる。中身が無くなったマグカップぎ、振るい降ろされたのだ。彼女の小さな叫びと共に。「アンタは何も間違ったことはして...

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《44》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(8)ー5 集会

彼女は不満の叫びを隠そうともせず、保健室内に響かせた。既に本日の授業日程は終えており、生徒は各自勉学や部活動やらに精を出しに行ったが……やはり今日は居心地が悪かった。どうやら、僕のクラスにも例の写真を見た者がいたらしく、あっという間に噂が広まり、今日はその件に関しての質問が止まらなかった。『相手の女の子は誰なんですか? 可愛い顔してやりますね〜♪』とか『先生はパンツが好きなんですか〜、私のも見せてあげ...

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《43》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(8)ー4 処分

「しなくてはいけません! いいですか、校長!! 数日前に起きた黒板への落書き事件含め、学校の風紀を乱すような中傷や、嘘八百なデマ情報は敷島先生のご尽力もありネット上から全て削除されました。やっと一件落着と思った矢先にこんな……下手をすれば、今度こそマスコミが動きかねせん! ただでさえ、今日は全学級一斉で抜きうちの持ち物検査をする予定が……」「いや、それならばまた後日に……」「今日の予定だったはずです!!!...

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《42》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(8)ー3 写真

「ーーえ」掲示板に貼られていたのは二枚の写真。一枚目には若い男性が映っており、手に持っているのは女性用の下着。それを天に掲げ、じっと眺めている。そしてもう一枚は、男女が抱擁をしている瞬間の写真。女性の方は背を向けているので顔は分からないが、場所はどこかの屋上といった感じ。男性の方も思いっきり女性の肩に手を回しており、満更でもないといった感じで映し出されていた。どちらも教育上よろしくない。いや、そん...

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《41》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(8)―2 秘密

「だってぇ〜ウチのタロー先生が、朝から女の子に秘密の告白をされてるっぽいんだよ〜。しかも、相手はクミちゃんだよ〜。話を聞かないわけにはいかないよ〜」キラキラ瞳を輝かせながら、キャーと甲高い悲鳴を上げ続ける木下さん。何というかまぁ……噂好きというか、人の色恋話が好きなのだ。彼女は。それでいて、子供っぽい身体付きを気にしているらしく、僕に何かのシンパシーを感じたのか自分のことを下の名前で「タロー先生」と...

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エッセイ《3》 おもらしフェチが嫌われるワケ

前回、前々回と僕がおもらしフェチになった経緯をお話してきましたが、そもそもどうして僕のような存在が生まれてしまうのか疑問でなりませんでした。そもそも、どうして〝おもらし〟というジャンルが性癖としておかしいと考えられているのかも分からないのです。だって、人が違えば趣味も違う。みんな違ってみんないい。それなら、女性のオシッコに興奮する人間がいても良いはずです。なのに、何故堂々と胸を張って公言することが...

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《40》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(8)ー1 太陽

冷たい北風が通学路を通り抜けていく。晴れているにも関わらず、太陽が遥か遠くで微笑んでいるみたいに肌寒く感じる。まだ九月だというのに、これで冬になったらどんなに凍えるのか。なんて思いながら、周りの生徒達と共に学校へと向かう。(桃瀬さん、学校に来てくれるといいな……)昨日、彼女は僕におもらしの瞬間を見られてしまった。勿論あの後何度も謝ったし、下心がないことも分かってもらえてるはずだ。しかし、見られてしま...

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《39》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」 (7.5) おもらしDANCE(2)

『私は……今日、大切な人の前でおもらしをしてしまいました。とても情けなくて、恥ずかしいです。ですが一番恥ずかしいのは、そんな私の恋人である……あなたです。こんなことしか出来ませんが、せめてもの償いになるのなら……どうぞその目に焼き付けて下さい』その言葉が合図のように、音楽が流れ始めた。そのリズムに合わせて、彼女はお尻を振る。ビショビショに濡れた下着が、そのムッチリとしたお尻をスケスケにする。『オシッコ漏...

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《38》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」 (7.5) おもらしDANCE

皆が寝静まったとある夜更け。自分の部屋でパソコンを立ち上げ、マウスを動かしていた。少し前に見つけた、ある動画にハマっていた。 視聴者投稿を募る動画サイト。そこに最近アップされた、作品の再生ボタンをクリックする。画面にタイトルが表示される。『おもらしダンス』動画が始まると、真っ暗な部屋に一人の女性が立っている映像が映し出される。光量が少ないため部屋の隅々まで見ることは出来ないが、その女性がかなりの美...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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https://twitter.com/mashiroirosymp1