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《53》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー1 平気

朝食は出来るだけ全員で、というのが築月家の方針である。しかし今、このアパートの自宅には僕とシミ姉の二人しかいない。つまり必然的に朝食は二人っきりとなる。

「おはよう、シミ姉」

「……あ、太郎。おはよう」

エプロン姿のシミ姉は、僕の姿を見るなりニコッと微笑んだ。しかし、どことなくぎこちなさそうである。
一つしかない机には、既に食事の準備が整っていた。ご飯に味噌汁、卵に漬物の入った小鉢と、まるで旅館にいるかのような錯覚を覚える。しかし、それで僕は満足だった。シミ姉が来るまで僕の朝ごはんは、温かみのないコンビニ弁当ばかりだったから。

「いつもありがとう、シミ姉」

「ウゥん……私には、もうこれくらいしか出来ないから」

彼女の顔に一瞬陰が出来たが、すぐに元のニッコリ笑顔に戻り、僕と差し向かいの椅子に座る。二人揃って「いただきます」すると、僕はかき込むように朝食をとった。今日はいつもより早く、学校に行かなければならない。

「そうだ、今朝は大丈夫だった?」

僕は五分で朝食をたいらげると、彼女の入れてくれたコーヒーを口につけながら話しかけた。僕の質問に彼女の表情が凍りついた。

「ウン……大丈夫、昨日……全部出しちゃったから……」

僕の質問の意図することが分かり、彼女はみるみる顔を赤くしてしまう。実際は変わらないのだが、少し縮んでしまっているように感じた。

「そっか。でも良かったじゃん、お互いグッスリ寝れたんだし」

茹でダコのように真っ赤になったシミ姉に、僕は優しく声をかけた。その言葉に彼女は照れ混じりの控えめな笑みを浮かべてくれた。両手は、女性の大切なところへと添えられている。

「ウン、いつもゴメンね。迷惑かけて」

彼女は再び表情に陰を落としたと思うと、飲もうとしていた自分のコーヒーから目を逸らしてしまった。身体の中に水分を入れるのを拒むかのように。

「迷惑じゃないって言ってるだろ……」

僕は立ち上がり、すぐさま教員用スーツに着替えた。時計を見る。いつもより大分早いが、鞄を手にとった。

「今日は忙しいから、もう行ってくる」

「あ、太郎待って……」

声をかけられた。振り向くと、シミ姉は僕に何か言いたそうな面持ちだった。しかし、上手く言葉に出来ないのか、手をいじくりながらモジモジしている。

「えっと……太郎、あのね? その……」

正直ヤキモキしていた。今日は本当に時間がない。というか、かなり緊張もしている。言いたいことがないなら、さっさと行こうとドアノブに手をかけた。すると。

「私は平気だから」

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Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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