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記事一覧

《110》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー3 不良

「お帰りなさい、見栄晴さん」数秒置いて奥の扉がガチャリと開き、スリッパの音を立てながら、上品そうな女性がこちらにやってきた。見た目では分からないが、若い風貌のわりに落ち着いた雰囲気を纏っており、清楚な色合いのデザインをしたエプロンが、彼女の魅力をより高めている。「今日は早めに食事の準備を頼む。折角だからそのときに紹介しようと思ったんだが……」築月氏が話し始める前に、すでに女性は「あら」と言いながら、...

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短編小説《1》・神様この人でしょうか?(7)

次の日の真紀はいつも通り、会社に出勤した。いつも通り、廊下ですれ違う男性に目で追われた。しかし、いつもの誇らしさはなかった。「ねぇ〜、真紀? 今日の真紀はちょっと変よ?どうかした?」意外に鋭い希美は相変わらず、お菓子をほおぼりながら尋ねてくる。「そ、そう?……そんなことないと思うけど?」自分でも声が上ずっていることに気付く。しかし、中止するわけにはいかなかった。やると決めたらやる、真紀はそういう女だ...

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短編小説《1》・神様この人でしょうか?(6)

また真紀は泣きそうになった。よりにもよって会社の同僚に、しかもつい最近まで存在すら知らなかった冴えないヤツに、女と最大の失態を知られ、さらには後始末をしてもらっているのだ。真紀は、もうこの世界から消えてしまいそうになった。しかし。「そのマフラーは高価な品物です。僕のは二束三文の安物です。どっちが効率的かは一目瞭然です」真紀との温度差は歴然だった。中田は真紀のおもらしの後始末まで、会社の仕事の一貫だ...

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短編小説《1》・神様この人でしょうか?(5)

中田を自分に近付かせないため、真紀はとっさに両手を離してしまった。その瞬間、下着の中で待ちきれなかったオシッコが迸った。ーービシャビシャビシャビシャ……とうとう崩壊してしまった真紀の股間。悲鳴にも近い叫びと共に、狭い室内で勢いよく噴出されるオシッコのメロディー。下着の吸水限界等余裕で通り越したそれは、万有引力の法則に則り床へと打ち付けられていった。下品な水音が真紀の耳に入る。「ウソぉ……こんなのウソよ...

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短編小説《1》・神様この人でしょうか?(4)

二十人は軽く乗れるであろう広いエレベーターに二人きり。しかも、相手はそれほど親しくはない会社の同僚。当然話が繋がることもなく、寂しい沈黙が二人を包んでいる。インターホンは相変わらず無反応。外にいる人間は本当に自分達に気付いているのか。本当にここから出られるのか不安になってきた。……いや、不安要素はもう一つある。「暑くなってきましたね、マフラー預かりましょうか?」真紀は言われて初めて気付いた。額と首筋...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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