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《118》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー6 憔悴

蛍光灯が怪しく光る薄暗い廊下。表面材がボロボロになったドアが四つ並ぶ。その一番奥が僕の部屋なのだが、その部屋のドアを背に一人の女性が座り込んでいた。「…………」着ている服が汚れるのも構わず、体育座りでしゃがみこんでいる彼女は、僕にも気付かないのが顔を伏せたままピクリとも動かなかった。「……シミ、姉……?」おそるおそる近付きながら話しかけると、彼女はゆっくりと顔を上げて僕と目を合わせた。その顔はまぶたや目が...

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《117》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー5 本文

◆◆終わらない日はない。女性教員用トイレという、異空間での話し合いから数刻。最寄りの商店街に程近い「もれい荘」へと帰ってきたのは、午後八時になる少し前のことだった。(それにしても、まさか盗撮事件なんて……)あの後、矢行先生は名塚さんから詳しい事情を聞くために、再び正門前の警備員室へと向かって行った。僕は事務仕事があるという名目で解放してもらったが、色々な件が気になって結局集中出来ずに、殆ど家へと持ち帰...

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《116》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー4 見張

「それならば、カメラにセンサー機能なんて付けないと思います。それを搭載する理由は、不定期に現れる監視対象者の絵を確実に狙うため。リアルタイムで観ているなら、そんなことする必要ありませんよ。つまり犯人は、ただカメラを設置しただけに過ぎないのです」矢行先生の主張を聞くと、彼女は口を一文字にして考え込む。再び訪れた沈黙だったが、ものの数秒もしないうちに、彼女の口で再び破られた。「……でも私達だけで出来る?...

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《115》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー3 教員

矢行先生の目が見開かれる。僕の発言の意図が分からなかったようだが、敷島先生はホゥと溜め息を漏らした後、意味ありげに口の端を吊り上げた。「だってそうでしょう? トイレに隠しカメラが仕掛けられているかもしれないという事実を知っているのは、ここにいる三人と仕掛けた犯人だけ。ということは、僕ら以外でこのトイレに入ってくる人間が犯人である可能性が高いわけですよね?」「そうよ、だから先生方と連携して犯人を……」...

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《114》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー2 最低

何を言ってるんだ、と言わんばかりに敷島先生は苦笑する。その反応に矢行先生は苛立ちを覚えたようで、敷島先生を睨め付ける。しかし、敷島先生はそんなのどこ吹く風といった感じで言葉を続けた。「他に何か理由が存在しますか? トイレという、いわば人間が最も気を許してしまう場所で、人目につかないように仕掛けられた隠しカメラ、アングルは間違いなく女性の大切な場所を狙いうち……これを盗撮と言わずに何といいますか?」自...

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《115》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー1 盗撮

「間違いないですねぇ、これは偽装型のビデオカメラです。しかもセンサー内蔵式の最新版です」まるで骨董品を鑑定するかのようにじっくりと眺めていた彼は、数分でそう断言した。矢行先生の顔面が蒼白になってから数十分後。すでに緊急職員会議は終了していたようで、会議室からゾロゾロと出て来ていた。校内に残っていた教員は職員室に集められ、今後の方針が発表された。大まかな説明が終わると、僕は協力者へと声をかけた。どう...

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《112》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー5 屈辱

◆◆それから一時間後の夕食の席。細長い大テーブルには、四人分の豪勢なディナーが並べられてホカホカと湯気を立てている。しかし席に着いていたのは三人だった。「先程は見苦しいものを見せてしまったね。あの娘は志美子、私と花苗の正真正銘の一人娘だ。……あのとき言ったことを覚えているかね? 子宝に恵まれない、と。つまり我々の子供はあの娘だけだ。……しかし見ての通り、あの娘は私の期待に答えてくれそうもない。文字通りの...

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《111》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー4 琴線

花苗さんの呼びかけに彼女は答えることなく、気の強そうな瞳で僕を見た。非常に大人びた娘だった。歳はいくつだろうか、制服を着ているということは中学生以上なのは間違いない。よく見ると、瞳が長いまつ毛に縁取られている。化粧までしているということはもっと上、高校生くらいかもしれない。「志美子! 何だその、口の聞き方は!? お母さんに対して!!」「見栄晴さん、別にいいのよ。志美子、この子は太郎君よ。ホラ、前に話...

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初めてのコミケは波に飲まれて 〜コミケ会場はお漏らしを目撃しやすいというのは都市伝説だったんだね〜

8月13日の日曜日、僕は初めてコミックマーケット(以下、コミケ)に参加するために東京・有明は東京ビッグサイトに向かいました。宅が東京にあるため、夜行バスを利用。慣れなさ故に、体調面に若干の不安も抱えつつも、初めて見るビッグサイトの外観はまるでRPGのボスキャラの城のようだと子供みたいな感想を呟くと共に、自宅から見える田園風景を懐かしくも思ったり。事前の下調べで、朝から並ぶと待ち時間が長いこと、水分...

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《110》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー3 不良

「お帰りなさい、見栄晴さん」数秒置いて奥の扉がガチャリと開き、スリッパの音を立てながら、上品そうな女性がこちらにやってきた。見た目では分からないが、若い風貌のわりに落ち着いた雰囲気を纏っており、清楚な色合いのデザインをしたエプロンが、彼女の魅力をより高めている。「今日は早めに食事の準備を頼む。折角だからそのときに紹介しようと思ったんだが……」築月氏が話し始める前に、すでに女性は「あら」と言いながら、...

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《109》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー2 豪邸

僕は震える手のひらを強く握り締め、秘めやかな野望をメラメラと燃やしている彼の瞳を見ながら言った。「ご心配いりません。築……いえ、お父さん」初めて使う言葉にむず痒さを感じながら、僕は自分を支えるように膝を強く叩いた。二人だけの空間に、とんでもない緊張感が走る。「この度は僕を選んで頂き、本当にありがとうございます。僕は……一日でも早くお父さんのお仕事をお手伝い出来るように、精進したいと思います」探るような...

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《108》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー1 白紙

高級車って対面式なんだな。それが僕の最初の感想だった。お抱えの運転手に運転を任せ、自分は後部座席に乗るような人だ。さぞ内装も凄いんだろうなと思っていたが、広々とした空間に二人ずつ対面式の座席とは思っていなかったので、乗車する前から既に驚いていた。肘掛けのところには、ワイングラスも取り付けられており、仕事で使用するのかPC等も装備されている。またエンジン音や路面の振動も少ないく、周りの風景が進んでい...

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おもらし作品ブックレビュー vol.1 『総天然色 失禁少女の基礎知識』

『総天然色 失禁少女の基礎知識』(2017/6/28/三和出版)『総天然色 失禁少女の基礎知識』を読んだ。本作はアダルト作品の老舗出版社・三和出版が発行しているライト・マニアック・テキストシリーズの最新作で、同名タイトルの三作品目。恥ずかしい話、私は自分をおもらしフェチストと自覚しておきながら、前二作を読んだことがない。つまり、これが僕にとって「おもらし」に関連する考察本は始めての経験ということになる。果たし...

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エッセイ《4》 我慢して我慢して我慢して我慢して、それでも我慢しきれずおもらししてほしい

ここまで〝おもらし〟について色々と語ってきたが、やはりお漏らしの最大の魅力は「必死に我慢するが、どうしても我慢出来なくて失敗してしまい、大事な衣類を汚してしまう」ところにある。となると、問題はどの〝年代〟がおもらしするのが、一番興奮するのかということになってくる。一概におもらしフェチといっても、皆が皆同じではない。細分化してしまえば、年代・衣服・シチュエーション等、萌えるポイントはバラバラであるた...

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100ページ更新&【第2話】2・3章あらすじ

皆様こんにちは、屈辱の湖です。最近暑くて雨ばかりですね。そんな時は家に閉じこもって小説を書くのに限りますね^_^さて、絶賛更新中(?)の長編小説【僕のジョボ女簿日誌】が遂に100ページを超えました。今年一月から始めたので、大体二日に一ページくらい(?)と、そこそこのハイペースで更新を頑張ってます(//∇//)これも皆様の応援によるお陰です!本当にありがとうございます( ̄▽ ̄)これからもよろしくお願い致します(〃...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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