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記事一覧

登場人物紹介

◼️主要人物築月太郎(きずきたろう)本作の主人公。漆金学園高校特別進学クラス 1-3 の担任。一人称は「僕」(教壇に立つときは「私」、感情が高ぶったときは「俺」)。背が小さく幼い顔立ちをしており、生徒からは「お子様先生」「築月ッチ」等と呼ばれ親しまれているが、本人はそれを嫌がっている。また群れたり、馴れ合うことも嫌っており、信頼出来る友人も数えるほどしかいない。根は真面目だが、優柔不断なところがあり、問...

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久しぶりの日記

皆様、お久しぶりです。約二ヶ月ぶりのブログ更新です。長編小説に集中し過ぎて、ブログの方を疎かにしておりました(;o;)今後は定期的に呟いていこうと思います。◆◆さて、色々ありましたが、【僕のジョボ女簿日誌】を書き終えることが出来ました。イヤ〜、長かった( ´Д`)y━・~~本当に長かったです(-。-;何しろ今年一月に初めて、今五月なので約半年かけてしまいました。当初はこんなつもりではなく、三ヶ月で一話くらいのペースで頑...

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《72》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」 エピローグ servant of a day 〜在りし日の僕〜

〜〜♪その日僕は自宅のアパートでレポートをまとめていた。これが済んだら、教員採用試験の勉強。あぁ、忙しい。本当に忙しい。それに難しい。しかし、僕は来年四年生だ。教育実習もあるし、ゼミの「卒業研究」も考えなくてはならない。だから大学から帰宅しても、こうして机に向かっている。そんな僕の集中を削ぐようにスマホから流れる着信音。ディスプレイには〝志美子〟と表示されていた。時計を見る。既に零時を過ぎている。...

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《71》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」 (II)日誌5ページ目

ーーーーその後のことを少しだけ説明します。それから二日後、上山君は学校を退学していきました。結局あれ以来彼に会うことはなく、学校には彼の父親がお越しになりました。見るからに高級なスーツを着たその紳士は、来て早々に校長室へと案内されました。何を話しているのかは分かりませんでしたが、職員室内からの窓ガラス越しに、校長・教頭共に大きく頭を下げているのが見えました。その後、授業終わりに職員室へと帰ってくる...

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《70》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー6 口元

こんな言い方したくないのに。もっと色々喋りたいのに。どうしても彼女の前だとムキになってしまう、子供みたいに。あの頃の僕らに戻ったみたいに。叫びを聞いた彼女は、あくまでも笑顔を浮かべたままーー。『そう……じゃあ、もう放っておくわ。〝あのときのあなた〟みたいにね』僕に興味を失くしたように立ち去ろうとしたが、彼女はビタッと立ち止まり振り向く。『でも、一つだけ忠告してあげる。……これは、始まりに過ぎないわ』彼...

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《69》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー5 視線

「まぁ、よろしいじゃないですか。これで桃瀬さんへの見えないイジメは無くなるでしょうし、伊庭先生の言う理想の学園へと近付きます。一件落着ですね」確かに表面上はそういうことになる。でも違う。何かが違う。こんな結末は望んでない。青臭い言葉に聞こえるが、僕は誰も悲しまない結末を望んでいた。しかし、それがどうだ。桃瀬さんは皆の前で醜態を晒し、上山は今まで築き上げたものを最も罪悪な形で壊してしまった。結局喜ん...

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《68》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー4 脅迫

彼は何かの紙の束のようなものを持っているようだが、文字が細かくて見えない。もう一枚は、持っているものを拡大にして撮ったもの。それでも若干見にくかったが、虫眼鏡を使えば見えるかもしれない。でも、数字が書かれていること、名前の記入欄らしきものがあるのは分かった。その独特な配置。これはまさか。「彼が試験の内容をカンニングしようとするスクープ写真です。僕はただ、この写真に手紙を添えて彼に送っただけですよ。...

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《67》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー3 写真

予想もしなかったその言葉に、僕の心は少し揺らいだ。一瞬嘘かと思ったが、今の上山にそんなこと言える余裕があるとも思えない。「どういうこと……?」嫌な予感がする。この感覚は何度も覚えがある。そしてこの予感は、恐ろしい程に当たる。「手紙が入ってたんだよ、僕の靴箱に。彼女を……桃瀬を手に入れる良い方法があるって……僕はそれを実践してみただけなんだ……まさか本当に上手くいくなんてな……」「ーーちょっと待て」僕は大きく...

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《66》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー2 薄桃

そういう問題ではないのでは。というか、また写真でも撮られたりしたら……。しばらくして僕からスッと離れると「泣いてるの?」と聞かれた。どうやら、今になって怖くなってきたようだ。大勢の前で一人で喋ったり、もしかしたら教員免許を剥奪されるかもしれないという恐怖から解放されたこともあるのだ。そんな僕の前に、矢行先輩はスッと薄ピンクの布を差し出してきた。僕はありがたくそれを受け取り、目元を拭った。そこで気付い...

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《65》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー1 未来

集会が長く感じたせいか、一日が終わるのがとても短く感じた。全校集会が終わった後(とても集会といえるものではなかったが)校長先生の支持の元、生徒は皆教室へ、教師は職員室へと移動した。しかし、僕だけは来賓室へと呼ばれた。PTA会長の関町様から話があるとのことだった。高級そうなソファーに座っていたのは、これまた高級そうな着物に身を包んだ上品そうなご婦人。やはり、テレビに映る人は普段から佇まいを徹底してい...

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《64》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー6 有無

名前も知らぬその生徒は、獲物を見つけたトラの目のごとく鋭い眼光を見せながら笑った。その周りの取り巻きらも、戸惑いながらも同調するように頷いている。むしろ戸惑っていたのは、彼らの前に立ち塞がっていた教師らの方だった。「ハハハハ……いい気になるなよ、築月ィ……」今度は別の方向から声が上がった。自虐るような笑い声を上げながら、両腕を男性教員に取り押さえられている生徒会長・上山だった。整えられたその髪は、強風...

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《63》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー5 空気

自分の顔が熱くなるのを感じた。だって彼女はまだ学生、しかも教え子だ。その彼女を美しいだなんて。自分の担当クラスの生徒の反応は見たくない。ていうか、見れない。「私は自分が教師として優れているとは思いません。むしろ失格だと思います。今日だけじゃなく、以前も彼女が苦しんでいるのに気付いてあげられなかったから。彼女が疎外されていても察せられなかった。どうしてでしょうか? それは、僕が〝大人〟になってしまっ...

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《62》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー4 失敗

あらかじめ台本が用意されていたような長い台詞をスラスラと喋り終えると、彼はキツく結ばれた唇を緩ませクスクスと笑みを浮かべた。しかし、それはとても幸せを感じるものではなかった。まるでこの状況を楽しんでいるかのような、見てる僕が身震いする笑い声。普段笑わない人が笑うと怖いって、本当だったのか。そんな僕にお構い無しに、彼は左手に握ったものを差し出してきた。「矢行先生から渡されました。〝あなたには、この場...

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《61》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー3 太郎

「教えてくれてありがとうございます。じゃあ……桃瀬さんのことよろしくお願いします」僕は頭を下げると、踵を返して体育館に向かって駆け出そうとしたーーところで。「ねぇ太郎」呼び止められた。〝名前〟で。「いつまで肩に力入れてんのよ」振り向くと彼女は、照れ隠しなのかプイとそっぽを向いている。「前みたいに名前で呼んでよ、二人きりのときくらい」いつもの冷たい口調だったが、普段の氷のように相手を咎めるものではなく...

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《60》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー2 発狂

そのとき僕のまぶたから熱いものが溢れた。何てことだ。僕が泣いてどうするんだ。僕は大人として教師として、強さと威厳を持って生徒に接しなければいけないのに。やはり、僕は教師に向いてないのかもしれない。ここまでしないと、生徒に自分の思いを伝えられない僕は。「先生……ゴメンなさい」こんな僕を見て、彼女は呆気に取られたのか涙が引っ込んでしまっていた。そしてうなだれた僕の頭にそっと触れると、強引に自分の元へと引...

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《59》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー1 懇願

「……え?」彼女の表情が一瞬で青ざめた。「な、何言ってるんですか先生? 私は……我慢出来なかっただけで……」先程のはにかんだ笑顔とは、比べ物にならないくらい嘘臭い笑顔。彼女は気付いていないつもりだが、顔を真っ青にして、わずかに手がブルブル震えている。「トイレに行き忘れたって? ここ数日で二回も失敗した君が? 君はそんなバカじゃない」不安に駆られた表情で僕を見つめる桃瀬さん。しかし、僕は彼女から目を逸らせず...

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《58》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー6 三回

僕は、彼女を気遣うように正直に答えたつもりだったが、彼女はより赤面してしまったような気がする。だが、それは本心だった。一般的に人の排泄物は汚いものとされているはず。しかし、自然と彼女のそれはそんな風に感じなかった。だからさっきも、彼女の湖に足を踏み入れたときも何の迷いもなかった。「築月先生……!」そんな中、ようやく群衆の中から一人の男性が飛び出した。青ざめた表情の校長先生だった。意外だな、どうせ教頭...

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《57》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー5 姫様

◆◆「桃瀬さん……!!」伊庭倫子は周囲の混乱の中、冷静に事態を判断すると、すぐに彼女に駆け寄ろうとした。またやってしまったのだ。自分のクラスの女子生徒・桃瀬楽久美が。お漏らしを。オシッコ失敗を。 何があったのかは分からないが、助けなくては。彼女のクラスを受け持つ者として。しかし、その身体は片腕の不快な痛みによって止められた。「リンコちゃん、待って」彼女の腕を掴んだのは、隣に立っていた矢行翔だった。女性...

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《56》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー4 異変

◆◆広い体育館を静寂が支配する。こんなに人口密度が高いのに、言葉を発する者は誰もいない。何故なら、声を出す権利を与えられているのは僕だけだから。僕は覚悟を決め、スタンドマイクを丁度良い位置にセットする。準備は整った。原稿が脳内ディスプレイに表示される。そのときーー。「ちょっと……何……? ……イヤァ……!!」沈黙が破られた。僕じゃない。女の子の高い声だった。すると、これに呼応するかのように。「何……何……」「ウ...

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《55》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー3 視線

兎にも角にも、僕は校長と入れ替わりで壇上に立つこととなった。演台までの距離がとてつもなく長く感じる。数百人の生徒と教員の視線に押し潰されないように、足に力を入れ一歩一歩踏み出していく。壇上に立つと、分かっていたことだが沢山の人間と真正面から対峙することになる。ある者は好奇の目で、ある者は哀れむような目で、またある者は欠伸をしながら興味のない顔つきで。注目を集めるとはこういうことなのか。……あのときの...

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《54》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(10)ー2 壁際

絞り出すような、考えた末の言葉のようなトーンの声音で彼女は言った。「私は大丈夫だから。もし、私のせいで太郎が本当にやりたいことが出来ないのなら、私は気にしなくていいから。私は大丈夫よ、何があっても。だから……」「シミ姉」僕はつとめて平静を装いながら、彼女に顔を向けた。「何言ってるの? 僕は平気だよ。それより、今日は昨日みたいに遅くならないから。あ、そうそう」再び出て行こうとしたところで、僕は思い出し...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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https://twitter.com/mashiroirosymp1