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《65》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(12)ー1 未来

集会が長く感じたせいか、一日が終わるのがとても短く感じた。
全校集会が終わった後(とても集会といえるものではなかったが)校長先生の支持の元、生徒は皆教室へ、教師は職員室へと移動した。しかし、僕だけは来賓室へと呼ばれた。PTA会長の関町様から話があるとのことだった。
高級そうなソファーに座っていたのは、これまた高級そうな着物に身を包んだ上品そうなご婦人。やはり、テレビに映る人は普段から佇まいを徹底しているのだろうか。

「……あなたのお話、大変心を撃たれましたわ」

どんな厳しい言葉が来るのかと覚悟していたが、僕に投げかけられたのはまさに青天の霹靂といって良いものだった。

「最近、教育者の不信感問題が取り沙汰されることが多いですが、私も警鐘を鳴らしていた一人でしたの。しかも昔と違って今は、体罰も禁じられていますから、そこにつけ込んで付け上がる学生も増えていると聞きます。弱腰になり辞めていく教師が多い中、自分の進退を考えず生徒達に体当たりで向かおうとする姿に、感服致しました。まだお若いのに、自分の意見や考えをハッキリと持っている方は中々おりません。よろしければ、今度是非使わせて頂きたいです、〝未来に羽ばたくために必要なのは、今失敗すること〟だと」

それだけ言うと、礼儀正しく一礼をし来賓室を後にした。正気を取り戻した教頭先生が、後を追う。ブスッとした顔で僕を睨みつけながら。
どうやら今回の一件で、完全に目を付けられてしまったらしい。これから面倒くさくなりそうだ。
それからすぐに自分の教室に戻るように指示を受けた僕は、荷物をまとめるため職員室へ向かおうとしたところで、矢行先生に呼び止められた。

「良かったな」

僕の安堵の表情を見るなり、そう言った。彼女もまた似た顔付きをしており、ひとまず一件落着なのだと、僕もようやく肩の荷が下りた。体育館の件の礼を言おうとした瞬間、僕は強烈なタックルを受けた。いや、正確に言うと強く抱きしめられたのだ。

「タロウ、お疲れ様」

「〜〜〜〜!!!!」

声に鳴らない声を、彼女の胸の中で上げる。大体、良質のある二つの膨らみの中間地点の辺りで。

「……先輩、今はマズいです。誰かに見られたら……」

「大丈夫、今は授業中だもの」

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Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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