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《115》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー3 教員

矢行先生の目が見開かれる。僕の発言の意図が分からなかったようだが、敷島先生はホゥと溜め息を漏らした後、意味ありげに口の端を吊り上げた。

「だってそうでしょう? トイレに隠しカメラが仕掛けられているかもしれないという事実を知っているのは、ここにいる三人と仕掛けた犯人だけ。ということは、僕ら以外でこのトイレに入ってくる人間が犯人である可能性が高いわけですよね?」

「そうよ、だから先生方と連携して犯人を……」

「もしも、我々〝教員の中に犯人がいるとしたら?〟……そう言いたいんでしょ? 築月先生」

僕から会話のバトンを奪い取るように、矢行先生との話に割り込んでくる敷島先生。
しかし、彼の言っていることは当たっている。そう、僕の考えたあまり考えたくない可能性、それは犯人が先生方の中にいるかもしれないということ。先程から会話の中に出てくる学園の関係者とは、普段学園に出入りしている人物。当然教職員もその対象に入るのだが、どうも矢行先生の口ぶりからは、意図的に教員の名前を出すのを避けているように聞こえていた。同じ職場で働く仲間を疑いたくないのは分かるけど、僕はむしろ〝教員トイレ〟と聞いたときに真っ先に同僚の先生方に疑いの目を向けてしまった。
だってそうじゃなければ、わざわざ〝教員トイレ〟なんて選ばないから。生徒が教員トイレに入ることなんて普通はしないし、もし見られたりしたら不審がられるのは間違いない。それならば、リスクを冒さずに普通の生徒用トイレに仕掛ければいいだけだ。

「……逆に、生徒用トイレに教員が入っていたとしても、ごまかす方法はいくらでもありそうですしね」

先程の反応から察するに、もしかしてこの人も僕と同じ考えに至っていたのかもしれない。それを分かってて、あえて僕が何か言うまでずっと黙って眺めていた……のだろうか。

「じゃあ……どうするつもり?」

重々しい空気が教員用トイレ内を支配する。遠くから部活動終了の合図らしき若人達の掛け声が聞こえる。もうそんな時間になったのか。
早めに結論を出さなくちゃいけない。時間は待ってくれないのだ。

「僕達だけの手で、捕まえられないでしょうか?」

僕のその言葉は、室内にやたら大きく響いた。
それを聞いた瞬間、矢行先生は少しだけ驚いたように表情を豹変させる。反対に敷島先生は、変わらず僕を諦観し続けていた。

「むしろ……チャンスだと思うんです。今回の犯人の本当の目的が、この監視カメラであることを知っているのは僕達だけ。内部犯か外部犯かは分かりませんが、発見されたことは気付かれてないはず。なら、犯人は確実にこのカメラを回収しに来ます。そこを上手いこと捕まえればーー」

「ちょっと待って」

彼女の考えは、横からの助け舟にやんわりと否定された。

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Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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