エッセイ《3》 おもらしフェチが嫌われるワケ
- 2017/04/07
- 12:02
前回、前々回と僕がおもらしフェチになった経緯をお話してきましたが、そもそもどうして僕のような存在が生まれてしまうのか疑問でなりませんでした。
そもそも、どうして〝おもらし〟というジャンルが性癖としておかしいと考えられているのかも分からないのです。だって、人が違えば趣味も違う。みんな違ってみんないい。それなら、女性のオシッコに興奮する人間がいても良いはずです。なのに、何故堂々と胸を張って公言することが出来ないのでしょうか。
僕は自分なりにインターネットや文献等で調べ、いくつかの理由があげられました。
一つ目におもらしフェチとは、いわゆる〝アブノーマル〟という部類に分けられてしまうことです。そもそも〝おもらし〟というフレーズは、フェチの分野は「スカトロジー」の項目に入り、〝排泄行為や糞尿行為を通して性的興奮を得る人達〟のことを指します。まずこの段階で、殆どの人に理解してはもらえないでしょう。『オシッコしているところを見たがるなんて、何が良いの!?』と反発してもらえるだけまだマシかもしれません。フェチがバレた段階で、口すら聞いてもらえない可能性もありますから。
そもそも、何故女性がおもらししているところを見たいのか。それは、その延長にある〝恥ずかしがっているところ〟や〝困った表情〟が見たいという気持ちの表れだと思います。
「女性の恥じらい」とは、男性にとっては心くすぐられる瞬間の一つなのです。また、排泄シーンとは、他人に見られてはいけない行為であり、人として無防備になってしまう状態でもあります。逆に言えば、オシッコしているところを見るというのは、相手を支配・征服したような気持ちで満たされると考えられます。いわゆる、「おしがま」系が好きな人はここを最も重要視している人ということになるでしょう。
そしてもう一つの理由として、前述した「オシッコをしている姿を見られたくないのが人間の本質」というのがあげられます。
やはり男性なら、女性がしゃがんでオシッコをしているところを見たいでしょう。しかし、女性は本能的に嫌がります。何が最も嫌なのか、それはやはり色と匂いでしょう。特に好きな人の前では。
しかし、調査を進めてみると「尿には異性を惹きつけるフェロモンがある」という情報が出てきました。オシッコの中にはフェロモン物質が含まれており、それを男性が嗅ぐことで性的に興奮してしまうというもの。良い匂いを感じる異性は相性が良く好きになりやすいと言われますが、これはオシッコにも値するとか。特に「女性のオシッコには女性ホルモンが多く含まれている」との情報もあるので、恋人との相性を探るためにオシッコを利用する手もあるのかもしれません。
しかし、ここで大きく熱弁したところでやはり殆どの人が抵抗を感じる〝おもらしフェチ〟。世間に認められるまではもう少し時間がかかるでしょう。もしかしたら、一生ムリかもしれません。
記、屈辱の湖(4月5日)