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《80》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(1)ー4 始末

「僕外に出てるよ。床も掃除しなくちゃいけないし、終わったら言ってね」

「太郎」

折りたたみ式の浴室の扉から出て行こうとすると、シミ姉にシャツの裾をギュッと掴まれた。振り向くと、彼女は顔を赤らめながら何か言いたそうにモジモジし始めた。

「あのね、その」

泣きそうな子犬のような表情で僕を見つめながら、その口を開いた。

「太郎に……身体、洗ってほしいな……」

彼女はもう片方の震える手で、僕の腕を握ってきた。そして、僕の目を潤んだ瞳で真っ直ぐ見つめながら、言葉を絞り出した。

「イヤなのは、分かる……汚いよね、臭いよね、いなくなってほしいよね……本当にゴメン。お姉ちゃん、迷惑ばかりかけて。でもね……」

彼女は僕の胸の中に飛び込んできた。といっても僕の方が背が低いため、彼女が僕を抱き寄せるような形になっているが。

「不安なの……怖いの……誰かに側にいてほしいの……」

僕は唾を飲み込みながら、何とか冷静に頭を働かせる。
とある人が言っていた。
『失敗した後の後始末を自分だけでするのは、余計惨めな気分になり、精神的なダメージも激しい』と。
……彼女の尊厳のためにも、こんなこと絶対に誰にも言わないし、言うつもりもない。それに別にーーそれなら。
そんなことを考えていると、彼女は掴んでいた僕の腕を離すと、くるりと僕に背を向けた。

「ゴメンね……無茶なこと言っちゃって。やっぱりイヤだよね、こんな汚い女の身体なんて」

彼女は背筋を伸ばし「アハッ」と明るい声を上げながら、僕の目を見ずに喋り続けた。

「じゃ、じゃあ、すぐに出て行ってくれる? あ、後さ、床のオシッコにも触らなくていいよ! 私が自分で、後で掃除するから! そ、それと匂い篭っちゃうから、窓だけ開けておいてくれる? 私のオシッコ、臭いから! 凄い臭うから! 後、凄い汚いから! 自分でも触るのはイヤだもん! もしアレだったら、お外で待ってて! 二十分くらいしたら、全部終わってるから! だからーー」

「シミ姉」

今度は僕から彼女の両腕をギュッと握った。自暴自棄的に喋り続けていた彼女だったが、僕の低い声に身体を震わせると、不安げな表情で僕の目を見つめた。

「分かった、僕が洗うよ。万歳してくれる?」

僕の言葉が予想外だったのか、彼女は驚いた顔で見つめ返してきた。

「え、でも……」

「姉さんは汚くないよ。それにさっき言っただろ、イヤじゃないって。さぁホラ、バンザーイ」

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Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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