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《5》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻」 (1)ー3 飛沫

僕は〝あること〟に気付き、桃瀬を制止させた。ポケットの中をまさぐって目的のものを取り出そうとしたが、今日に限って忘れてきてしまったようだ。

「あの……先生、コレ使って下さい」

どうしようかと唸った直後、田代が僕にあるものを手渡してきた。

「え……でも、これ……良いんですか?」

田代が差し出してきたのは、今流行りの可愛らしいキャラクターがプリントされたタオルだった。

「はい……それよりも、早く桃瀬さんを連れて行ってあげて下さい。桃瀬さんが……」

僕はその言葉で気付いた。
彼女もまた辛いのだ。同じクラスメイトである女子が恥ずかしい思いをして、周囲にドン引きされ、好奇の目に晒されているという事実が。

「分かった。ありがとう。また新品のを返すからな。桃瀬、じゃあ立って」

田代に感謝を告げると、桃瀬の耳元で彼女を促す。桃瀬は両手で顔を覆ってゆっくりと立ち上がった。すると。

バシャアッ!!!!

「キャッ!!」「ウワァ!!」「汚ねぇ!!」

彼女の足元の水溜まりに、スカートの中に溜まっていたおしっこが落ちたのだ。思った以上の量で、跳ねたおしっこは僅かな飛沫となって周りに水滴を飛ばす。予想していなかった何人かの生徒には、波紋が生まれた。
立ち上がった桃瀬のスカートの中からは、吸収されなかったおしっこがポタポタと滴り落ちる。私は彼女への申し訳なさを募らせながら、タオルでスカートの裾を拭った。スカートの中からも滴が落ちていたが、流石にそれはマズいだろう。
ガラガラ。教室の後ろの扉が開き、バケツと水を湿らせた雑巾を持った生徒達が帰ってきた。

「ありがとう。俺は桃瀬を保健室に連れて行く。床、お願い出来るか?」

彼女らはコクリと頷き、作業に取り掛かろうとする。僕は田代を含めた彼女達に感謝の意を示すと、桃瀬と共に教室を出て行った。

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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