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《83》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(1)ー7 妖艶

彼女は僕に背を向けたまま、途切れさせることなく言葉を発し続ける。
マズい。始まった。シミ姉の〝自暴自棄マシンガン〟。

「も、勿論、お尻だけじゃない……私の身体、最近ちょっと臭ってきてるのが分かる……きっとお漏らしのし過ぎで、身体がオシッコ臭くなっちゃったのかもね。どうしようね、私……」

「シミ姉、大丈夫だよ」

僕は彼女に聞こえる大きさの低い声でそう呟くと、腕を彼女の腰に回し、目の前の双丘に顔を埋めた。弾力のある大きなヒップからは、オシッコの匂いが少ししたが、そんなの気にならない妖艶な香りが僕の鼻腔をくすぐる。

「え……ちょ、ちょっと!! 何やってるの? まだ洗ってないでしょ!? オシッコ汚い!!」

「姉さんは汚くない」

シミ姉は一度マイナス思考に陥ると、ズブズブと泥沼にハマっていくところがあった。さっきのマシンガンはその症状のひとつ。
そんな彼女を落ち着かせる方法は、〝相手に寄り添い、理解し、認めてあげること〟。この変態チックな行動も、彼女を落ち着かせる行動のひとつなのだ。

「姉さんのお尻はイイ匂いがする。オシッコよりもとってもイイ匂いが。脚だってそうだよ、男なら誰だって触りたくなるよ。胸も……その、大きいし。心配することないよ。いつか姉さんを理解してくれる男性(ひと)が絶対に現れる。僕はそう信じてる」

それだけ言うと、浴室に少しフワッとした空気が流れた。部屋に木霊するのは、お湯を張るために出しっ放しにしてあるシャワーが、浴槽の中で発する機械音のみ。
すると、シミ姉の声が震えたと思ったら、彼女の頬を何かが一筋伝うのが見えた。オシッコではない、涙である。
それは、涙は悲しみだけからしか生まれるものではない、ということを教えてくれる。

「太郎……ありがとう……アリガトウ……」

彼女は両手で溢れる瞳から涙を拭い取る。それでも止まらないようだが、今は身体を綺麗にしてあげることの方が先決かもしれない。彼女が嗚咽を発し続けている間に僕は、急いで彼女のお尻を洗った。再びタオルにボディシャンプーを染み込ませ、念入りに。お尻が臭いというなら尚念入りに。

「じゃ、洗うよ。シミ姉」

浴槽に突っ込んでいたシャワーを手に取った。
大雨のように噴射される熱いお湯を彼女のお尻に浴びせ、泡立ちを洗い流す。弾力性のあるお尻がお湯を弾き、スベスベした肌を露わにする。
頃合いを見てシミ姉はクルリとこっちを向いた。大切なところは見ないように(もう視線には入っているが)、丁寧に念入りにシャンプーを洗い流していった。
こんなものかと思い、僕は今度こそバスタオルをシミ姉に渡した。

「シミ姉はお風呂に入ってて、僕は床を掃除しておく。落ち着いたら出て来て」

「ウン……何から何までありがとう」

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Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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