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おもらし同人誌レビュー③ 【母なる海は布団(いずこ)に 〜艦これおねしょ合同第三弾〜】(艦隊コレクション〜艦これ〜)

作者(発行者)放浪猫、いしまるサルファー、666 他


前回は、それまで人生で関わったことのなかった作品「アイドルマスター」シリーズのおねしょ合同誌のレビューをさせて頂いた。
作品のコンセプトも何も分からなかったので、ストーリーを中心にキャラクターはその都度調べながら読み進めていく手法を取り、結果的に素晴らしい作品にも出会うことが出来た。

これに気を良くしたのか、再び自分はこの言葉をレビューの始めに書くことにした。

自分は「艦これ」の知識がないーー。

◆◆

今作は、育成シミュレーションゲーム「艦隊コレクション〜艦これ〜」をテーマにした2次創作合同誌で、タイトル通り全作おねしょ作品で占められています。

プレイヤーは「提督」と呼ばれ、「艦艇」が女性に擬人化された「艦娘」(かんむす)と呼ばれるキャラクターを集め、敵と戦闘し勝利を目指すーーという内容なんだとか。
前回のアイマスと同じく多数の美少女キャラクターが存在し、今も更新されているので〝恋愛シミュレーション〟の要素も兼ね備えているのかなと勝手に思っていたら、「ストーリーモード」は存在していないようです。
以前アニメ化されていたのを知っていたので、おやと思っていたら「主人公に相当する艦娘は明確にされておらず、メディアミックス作品でもそれぞれ異なっている」らしい。
すなわち、「本編」が存在しないのだから、設定さえ抑えていれば、好きなキャラで作品を作りたい放題ということになります。
何というか……元々2次創作市場を賑わすために作られた媒体のように感じてしまうのは、自分だけでしょうかーー。

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条件こそ前回と同じですが、何だかそれよりも大変そうに感じました。
では、どうして手にとったのかというとーーこれまた前回と同じく、「表紙」と「題」に惹かれたのだ。

表紙イラスト担当は666さん。
布団に描かれた濃い黄色の大きなシミ。世界地図ではなくて、日本地図型。
そこで寝ていたであろう、可愛いらしい女の子の股はグッショリと濡れており、何となく微笑ましいイラストのようにも思えるが……彼女の隣に正座する大人な女性が、そのシミを見つめながら多量の汗を垂らし赤面している。
そしてこの日本地図型のシミ、北海道と本州に別れている。一人では形にならない。

そこから意味することといえばーーとまぁ、アイデア性に溢れたおねしょイラスト。

そしてタイトルの「母なる」とは「空母娘」のことを表しているようで、全員が「背の高そうな大人のお姉さん」キャラらしい。
そして、〝いずこ〟という言葉が「布団」のあて字になっているのも面白い。

即ちこれは、「大人のお姉さんから溢れ出た海(水)が布団へ」と訳することが出来る。そしてその〝海〟が表すものといえばーー。

おねしょをこんな詩的に表現出来るなんて、ロマンチックオモラシスト…といったところかな?
こういう文学的な感じ、僕嫌いじゃないです。

◆◆

本作はイラストと小説がバランス良く組み込まれているので、どちらが好きでも楽しめそうです。

ゼロツーさん、るしさん、みさなさんといった、作品投稿系Webサイトのイラストファンには、たまらないであろう皆様が揃っているが、僕が好きだったのは、ほまれさんとやまのべさんのイラスト。

ほまれさんのイラストは伊26(にむ)というキャラクターが、スク水姿で布団の上でおねしょをしている一枚絵。おねしょ絵としては、非常にベタなシチュエーションですが、この一枚にほまれさんの本気を感じるのです。
注目すべきは、おねしょをしている下半身ではなく、眠りながら上気する頬と愛くるしい寝顔だ。夢の中で彼女は海の中で放尿している辺り、〝……間に合った〟と思っているのでしょうか。

おねしょイラストは、腰回りばかり注目されがちですが、僕はこの安心した表情がおねしょの失態に気付き、困惑に歪む姿を見たくなったのです。一枚絵なので続編はないが、そう思わせるだけの魅力ある一枚に仕上がっている、ということになります。

◆◆

漫画作品からもう一作。
やまのべさんが描いた4P漫画の主役は、空母娘の一人・瑞鳳。低身長でロリ疑惑のある彼女とのことだが、今作での失態はまさに子供そのもの。おねしょ布団を隠滅しようと思ったら、同僚の祥鳳にバレてしまい慰められながら……事の顛末を読書に妄想させるショートストーリー。

可愛いイラストと萌えるおねしょ姿はフェチ心をゾクゾクさせるが、何よりも素晴らしいのが、お漏らしパンツでの『絶対空域』のアングルです。
即ち、股間から太ももの間に出来る逆三角の隙間空間であり、今作では「後ろ姿での股間と太ももの隙間」から、祥鳳が訝(いぶ)かしむ顔を覗かせています。そして、当然その〝底辺部分〟はオシッコでグッショリ濡れているのです。
ーーこれを絶景と言わずに何と言いますか。

次ページでのおねしょの回想シーンも見応えバッチシなので、是非とも要チェックして頂きたい。

◆◆

さて、本題のお漏らし小説の話へ。
今作の執筆者は、全員お漏らし小説界では名の知れた実力派である(僕が勝手にそう思っているだけかもしれませんが)。
ユライネルさんの『幼くて愛しい先輩』といしまるサルファーさんは『いつも良き夢を』は「オムツ」を主軸に置いており、別々のアプローチで〝オシッコに悩むヒロイン〟が仲間によって救われる姿で、ほっこりしたラストを迎える。

それ故に、お漏らしやおねしょの瞬間が好きな自分としては若干の物足りなさを感じましたが、プロ顔負けの文章力に辟易しました。
ただ単にシコいシーンを描くのではなく、巧みな文章力で読者を魅了してやろう! という同人作家さんらしい荒削りなガッツを感じます。

◆◆

そして、発行者でもある我らが放浪猫さんは、『海とおねしょと提督と艦娘』という、主人公・提督とヒロイン・鳳翔の正統派おねしょラブストーリーを描いてくれました。

ヒロインの大人びたキャラクターと、おねしょをやらかしてしまう子供な部分のギャップに萌えつつ、互いに想い合いつつも後一歩踏み出せない二人の仲を後押ししてくれたのがまさかのおねしょ……という、〝オネショスト〟なら悶え喜びそうな(?)展開に終始ニヤニヤが止まりませんでした。
短いページの中に濃密な粗相のシーンと、揺れる男女の葛藤が見事に表現されており、オシッコ×恋愛小説におけるバランスの勉強になりましたね。

◆◆

分からない作品の二次小説にハマるかどうか不安でしたが、気付けば二冊もスマートに読めてしまいました。
この調子で次回作も「おねしょ合同誌」に手を出すつもりでいます。

〝やっぱり、オシッコ小説は最高〟

この炎が心の中で燃えたぎっている、今のうちに。

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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