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《14》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻」 (3)―5 彼女

「それで、彼女は……?」

「早退させたわ。下校中にクラスメイトと会ったら恥ずかしいと思ったから直ぐにね。卒業生から貰ったジャージが余っていたから、それを履かせてね」

(…………)

まだ授業が終わってないのに帰宅する女子生徒。上は制服、下はジャージ。不自然な姿を見て分かる人には分かるだろう。「この娘、授業中に漏らしてしまったのだろう」と。
彼女は帰り道、どんなに辛く恥ずかしく、悲しい気持ちだっただろう。そう思うと、胸がズキンと痛む。

「気にするな、と言っても無理だろうから、〝また明日ね〟とだけ言っておいたわ。来るかどうかは分からないけど。……失敗しちゃう娘はいっぱいいるのにね」

それを聞いて、戸棚の中にあった下着を思い出した。こういう事態を想定して、何枚か備蓄してあったのだろう。男物がなかったところを見ると、やはり女子の方が多いからか。

「お察しの通り、女子の方が確率は高いわ。女は男と違って、ついてないんだから。オシッコも溜まりやすいし」

教職員としてはギリギリの発言がズバズバと出てくる。こういう男っぽいところが、生徒にウケがいいのだろうか(タバコの件は今のところ誰にも知られてないというが、怪しい)。

「……ま、説明したところで、あの子達にはどうだっていいでしょ。教師の目を逃れたあの子達、多分色んな手を使って彼女の噂を広めているでしょうね」

あの子達とは、クラスメイトのことだろう。噂とは広まるのが早い。口コミが十分な威力を持っているのは知っているが、今はSNSという文明の利器も存在している。既に学年中に桃瀬のおもらしの一件は伝わっているはずだ。

「大変だと思うけど、しっかりしなさいよ。アフターケアも大事だけど、相手は思春期の女の子なんだから。リンコちゃんと協力して、彼女の面倒を見てあげなさい」

矢行先生は立ち上がり、去ろうとする。そのとき、ふと思い出したかのように口を開く。

「あ、それと……彼女の様子はどう?」

「彼女?」

最初誰のことを言っているのが分からなかった。桃瀬ではない。伊庭先生でもない。じゃ誰だ?

「志実子(しみこ)のことだよ。元気にしてるか?」

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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