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《17》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻」 (4)―2 物寂

跳ね起きた僕は、自分がスーツのままで布団で眠っていたことに気が付いた。
真っ暗闇の中、手探りで電気スタンドを付け、目覚まし時計を探し時間を確認する。時計は四時を指している。起床時間にはまだ少し早い。

(……どうして……今になって……あんな……)

スーツが汗でベトベトだった。あんな〝悪夢〟を見れば当然か。僕は、ズキズキする頭を押さえながら起き上がろうとする。

「……あれ」

自分の布団の横にある〝もう一つの布団〟がめくれ上がっていることに気付く。先程まで人がいた形跡はある。でもその主がいない。

(キッチンか……?)

懐寂しい若手教師にとって、マイホームなんて夢のまた夢。2DKの格安アパートが僕の城だが、寝室の隣のキッチンからゴソゴソ音がする。木製の引き戸の隙間から光が漏れていた。

(ウ〜ン…………)

僕は察したように、布団から引き戸の前に移動する。一緒に住んでいる住人とはいえ、プライバシーがないわけではない。しかし、何かしらのトラブルが起きたのであれば、力を貸してやりたい。

「シミ姉ぇ?」

引き戸の向こうでガタリと音がする。おそらく僕の声に驚いて、キッチン机にでもぶつかったのだろう。

「驚かしてゴメンね……その――」

どんな言い方をしたものかと考えたが、

「大丈夫?」

あえて、少しだけ含みのある感じて聞いてみた。引き戸の向こうから、アクションはなかったが、数秒逡巡した後返答があった。

「ごめんなさい……アタシ、また……」

少し照れ気味、そして涙交じりの声で彼女はこう答えた。僕は穏やかに答える。

「大丈夫だよ。シャワーを浴びれば済むことだから。僕も手伝うよ」

僕は引き戸を開けた。眩い光で視界は覆われた。

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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