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エッセイ《1》ヘタレな僕がおもらしフェチになって

趣味嗜好は人によって様々かもしれないが、それを実践ではなく、何らかの形で表現したいという人間は多いはず。「長編小説」というと大それたものに聞こえるが、現在私は自分の興味の対象である「女性のおもらし」について、オリジナルストーリーを綴ることで満たしている。
何故〝おもらし〟が好きなのかと言われても、考えたことがない。気付いたときには、もう逃げられないところまで来てしまっていた。
自分のことについて詮索されるのはあまり好きではないため、話せることや言いたいことは自分から先に記していこうと思う。

僕は子供の頃から、世間でいうところの「良い子」だった。父・母の言うことはどんなに面倒くさいことでも守り、高校のときは寄り道すらしたことなった。
そんな僕にも反抗期はくる。しかし、心のどこかで良い子でいたい自分は表立って大人に反抗することなど出来なかった。
そこで考えたのが「Hな本」を買うことだった。女性と交際経験のない灰色青春を送っていた僕にも、そういった情報は入ってくる。しかし、どんなアダルトな知識も僕の耳をすり抜けていった。既にそのとき、自分が一番興味を持っていたのが〝おもらし〟だったから。
しかし現実は残酷なもので、お話とは違い高校生にもなってトイレに失敗するような娘は僕の周りにはいませんでした。そこで〝虚構〟という形で、両親への反発並びに日々の苛立ちの解消を思いたったのです。
友達付き合いもなく外出するときは家族と一緒だった僕は、その日も大手ショッピングモールへ出かけた際、途中で一人書店へと走っていきました。ポケットにはそれなりのおこづかいを入れた財布。その日、いわゆる〝おもらし系H本〟を買う気マンマンでした(若さというのは恐ろしいもので、買った本をしまう袋を持っていなかったことに後で気付きました)。
しかし、書店に辿り着いて初めて気付きました。ショッピングモールの書店とは、大人は勿論のこと子供も利用するので、青少年の健全な育成にそぐわない本は置かれていなかったのです(仮にあったとしても、「おもらし」というマニアックな本はなかったでしょう。無知とは本当に罪です)。
愕然とする僕でしたが、胸の高鳴りは収まりませんでした。今日、本を手に入れるんだ、と決めていたので、どんなことをしてでも手にしなければ心のモヤモヤは晴れそうもなかったのです。
どうすればいいのかーーそのとき、目に入ったのは、当時少年誌に掲載されていた一冊の漫画でした。既に記憶が曖昧なためどこで読んだのかは覚えていませんが、そのシリーズのどこかに〝女の子のおもらし〟シーンがあったのです。僕はすぐさま携帯の検索機能を使い、それが何巻かを調べ、即購入しました。その後、両親と合流したときは何故か心臓がバクバクしたものです(手にしていたのは、紙袋に入ったマンガでしたので気にもしませんでしたが)。
帰宅後、僕はそのシーンをたっぷりと堪能しました。おしがまシーン、おもらしシーン共にページ数は少ないものでしたが、当時の僕は非常に興奮したのを覚えています。
そして、そのとき僕が性的興奮を覚えるのは、〝女性のおもらし〟ということに確信を持ったのです。

因みに、現在25歳。それ以外の嗜好のアダルト本を手にとったことはありません。


記、屈辱の湖(2017年1月31日)

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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