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《121》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー9 左右

シミ姉はさらに手をモジモジさせながら、僕をチラチラ見ながらゴニョゴニョと言う。お漏らし癖が治るおまじないだって?何だそれ? 見たことも聞いたこともないぞ?「お願い、協力して」彼女の目は真剣そのもの。全容は分からないが、そのおまじないとやらを信じ切っているようだった。目に涙をたたえた瞳に、何故か思わず怯んでしまいそうな迫力だった。しかしこんなときにも関わらず、彼女の豊かに膨らんだ胸中、張りのある肉づ...

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《120》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー8 離脱

「シミ姉、落ち着いて」僕はドアをパタンと閉めると、シミ姉をギュッと抱き締めた。僕よりも身長が高くて、スリムな体型。それ故の細さ、華奢な肩、熱い身体。「た、太郎……」聞こえない程の小さな声。「シミ姉、自分ばかり責めないで。これは誰のせいでもない。オシッコは自然現象なんだし、誰にだって失敗はある。シミ姉は、人よりもそれが少し多いだけなんだ。だからそんなに怯える必要もないんだよ。それでも僕が信用出来ないっ...

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《119》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー7 噴出

僕は彼女の肩に手をかけ、おずおずと顔を上げた彼女と目を合わせた。出来るだけ穏やかな表情で、そして静かに声をかけた。「ひとまず部屋に入ろう? 大丈夫、怒ってないから」彼女は不安げに唇を揺らしながら、赤く晴らした瞳で僕を見つめてくる。何となく気まずい空気が流れたが、彼女は目を逸らして俯くとポツリと言った。「ゴメン。……カギ無くしちゃったの」それで全ての合点がいった僕は、急いで自分のカバンをまさぐりカギを...

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《118》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー6 憔悴

蛍光灯が怪しく光る薄暗い廊下。表面材がボロボロになったドアが四つ並ぶ。その一番奥が僕の部屋なのだが、その部屋のドアを背に一人の女性が座り込んでいた。「…………」着ている服が汚れるのも構わず、体育座りでしゃがみこんでいる彼女は、僕にも気付かないのが顔を伏せたままピクリとも動かなかった。「……シミ、姉……?」おそるおそる近付きながら話しかけると、彼女はゆっくりと顔を上げて僕と目を合わせた。その顔はまぶたや目が...

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《117》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー5 本文

◆◆終わらない日はない。女性教員用トイレという、異空間での話し合いから数刻。最寄りの商店街に程近い「もれい荘」へと帰ってきたのは、午後八時になる少し前のことだった。(それにしても、まさか盗撮事件なんて……)あの後、矢行先生は名塚さんから詳しい事情を聞くために、再び正門前の警備員室へと向かって行った。僕は事務仕事があるという名目で解放してもらったが、色々な件が気になって結局集中出来ずに、殆ど家へと持ち帰...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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