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記事一覧

《116》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー4 見張

「それならば、カメラにセンサー機能なんて付けないと思います。それを搭載する理由は、不定期に現れる監視対象者の絵を確実に狙うため。リアルタイムで観ているなら、そんなことする必要ありませんよ。つまり犯人は、ただカメラを設置しただけに過ぎないのです」矢行先生の主張を聞くと、彼女は口を一文字にして考え込む。再び訪れた沈黙だったが、ものの数秒もしないうちに、彼女の口で再び破られた。「……でも私達だけで出来る?...

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《115》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー3 教員

矢行先生の目が見開かれる。僕の発言の意図が分からなかったようだが、敷島先生はホゥと溜め息を漏らした後、意味ありげに口の端を吊り上げた。「だってそうでしょう? トイレに隠しカメラが仕掛けられているかもしれないという事実を知っているのは、ここにいる三人と仕掛けた犯人だけ。ということは、僕ら以外でこのトイレに入ってくる人間が犯人である可能性が高いわけですよね?」「そうよ、だから先生方と連携して犯人を……」...

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《114》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー2 最低

何を言ってるんだ、と言わんばかりに敷島先生は苦笑する。その反応に矢行先生は苛立ちを覚えたようで、敷島先生を睨め付ける。しかし、敷島先生はそんなのどこ吹く風といった感じで言葉を続けた。「他に何か理由が存在しますか? トイレという、いわば人間が最も気を許してしまう場所で、人目につかないように仕掛けられた隠しカメラ、アングルは間違いなく女性の大切な場所を狙いうち……これを盗撮と言わずに何といいますか?」自...

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《115》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(5)ー1 盗撮

「間違いないですねぇ、これは偽装型のビデオカメラです。しかもセンサー内蔵式の最新版です」まるで骨董品を鑑定するかのようにじっくりと眺めていた彼は、数分でそう断言した。矢行先生の顔面が蒼白になってから数十分後。すでに緊急職員会議は終了していたようで、会議室からゾロゾロと出て来ていた。校内に残っていた教員は職員室に集められ、今後の方針が発表された。大まかな説明が終わると、僕は協力者へと声をかけた。どう...

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《112》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(4)ー5 屈辱

◆◆それから一時間後の夕食の席。細長い大テーブルには、四人分の豪勢なディナーが並べられてホカホカと湯気を立てている。しかし席に着いていたのは三人だった。「先程は見苦しいものを見せてしまったね。あの娘は志美子、私と花苗の正真正銘の一人娘だ。……あのとき言ったことを覚えているかね? 子宝に恵まれない、と。つまり我々の子供はあの娘だけだ。……しかし見ての通り、あの娘は私の期待に答えてくれそうもない。文字通りの...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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