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記事一覧

《88》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(2)-2 息子

「何か?」「イヤ、賢そうな顔立ちをしていると思っていたが、その年で席次の位置や順番まで身に付けているとはね、フフフ……」そう中西さんに返事をすると、彼は机に置かれた書類らしき紙を手に取り一通り眺めた後、僕の目を見つめた。「さて、太郎君。君について少し調べさせてもらったよ。〝幼くして天涯孤独の身となり、施設でも一人浮いた存在、しかし成績は学年で二位と優秀、年齢の割にどこか落ち着いたところがある〟……と」...

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《87》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(2)ー1 孤独

僕はどこにでもいる普通の子供だった。普通に両親が恋をし、普通に結婚をし、普通にこの世に生を受け、それまで過ごしてきた。状況が一変したのは、僕が小学校に入る少し前。交通事故で母親が死亡したのだ。助手席に座っていた母は即死、運転席でハンドルを握っていた父は意識不明の重体、後部座席に座っていた僕だけが奇跡的に命に別状はなかった。さらに悪いことは続く。当時は子供だからと詳しいことは何も教えてもらえなかった...

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《86》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(1)ー10 神様

「……太郎?」続きが気になる彼女は、口を詰まらせた僕に首を傾げたが、僕は無理やり話題を変えることにした。「……イヤ、それよりも早く朝ごはん作ってよ。お腹空いちゃったよ」シミ姉は、思い出したようにキッチンと向かい合った。良かった、何とか誤魔化せたようだ。安堵の溜息を吐きながら、僕は椅子に身を預けるように座った。しかし、シミ姉の話はまだ終わっていなかったようである。「それよりさ、太郎……いつにする? その……...

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《85》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(1)ー9 荒療

無理にでも明るく振舞おう、そんな気持ちがだだ漏れの作り笑顔。心が痛いほどギュッと締め付けられる。もういい。やめてよシミ姉。僕はそんなこと言ってないし、思ってもない。「姉さん、そんなことよりも早く着替えよう? お腹も空いたし、朝ご飯作ってよ」こんなのイヤだ。少しでも空気を変えたくて、僕はそんなことを口にした。気付くと起きてから一時間以上空いていた色々あったがさすがに空腹はごまかしきれない。あまり懸命...

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《84》【僕のジョボ女簿日誌】 「第二話 姉弟・接吻(シスター・キス)」(1)ー8 覚悟

バスタオルを身体に巻き付けた彼女は、感謝の意を示すように顔だけコクンと俯けた。その彼女を横目に僕は浴室を出ると、今度は洗面台に水を張り数枚の雑巾を濡らした。横に持ち、ねじりながら絞る。そして洗濯機の中を覗いた。そこには彼女が先程まで履いていたズボン、シャツ、そして下着が入っている。洗濯機を回す前に少しでも水洗いをしておきたかったのだ。まずはズボンを手に取り(生暖かいところを触ってしまった)、次にシ...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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