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《63》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー5 空気

自分の顔が熱くなるのを感じた。だって彼女はまだ学生、しかも教え子だ。その彼女を美しいだなんて。自分の担当クラスの生徒の反応は見たくない。ていうか、見れない。「私は自分が教師として優れているとは思いません。むしろ失格だと思います。今日だけじゃなく、以前も彼女が苦しんでいるのに気付いてあげられなかったから。彼女が疎外されていても察せられなかった。どうしてでしょうか? それは、僕が〝大人〟になってしまっ...

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《62》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー4 失敗

あらかじめ台本が用意されていたような長い台詞をスラスラと喋り終えると、彼はキツく結ばれた唇を緩ませクスクスと笑みを浮かべた。しかし、それはとても幸せを感じるものではなかった。まるでこの状況を楽しんでいるかのような、見てる僕が身震いする笑い声。普段笑わない人が笑うと怖いって、本当だったのか。そんな僕にお構い無しに、彼は左手に握ったものを差し出してきた。「矢行先生から渡されました。〝あなたには、この場...

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《61》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー3 太郎

「教えてくれてありがとうございます。じゃあ……桃瀬さんのことよろしくお願いします」僕は頭を下げると、踵を返して体育館に向かって駆け出そうとしたーーところで。「ねぇ太郎」呼び止められた。〝名前〟で。「いつまで肩に力入れてんのよ」振り向くと彼女は、照れ隠しなのかプイとそっぽを向いている。「前みたいに名前で呼んでよ、二人きりのときくらい」いつもの冷たい口調だったが、普段の氷のように相手を咎めるものではなく...

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《60》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー2 発狂

そのとき僕のまぶたから熱いものが溢れた。何てことだ。僕が泣いてどうするんだ。僕は大人として教師として、強さと威厳を持って生徒に接しなければいけないのに。やはり、僕は教師に向いてないのかもしれない。ここまでしないと、生徒に自分の思いを伝えられない僕は。「先生……ゴメンなさい」こんな僕を見て、彼女は呆気に取られたのか涙が引っ込んでしまっていた。そしてうなだれた僕の頭にそっと触れると、強引に自分の元へと引...

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《59》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」(11)ー1 懇願

「……え?」彼女の表情が一瞬で青ざめた。「な、何言ってるんですか先生? 私は……我慢出来なかっただけで……」先程のはにかんだ笑顔とは、比べ物にならないくらい嘘臭い笑顔。彼女は気付いていないつもりだが、顔を真っ青にして、わずかに手がブルブル震えている。「トイレに行き忘れたって? ここ数日で二回も失敗した君が? 君はそんなバカじゃない」不安に駆られた表情で僕を見つめる桃瀬さん。しかし、僕は彼女から目を逸らせず...

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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